【末路】新卒フリーランスは甘い?メリット・デメリットについて経験者が解説

イランカラプテ〜

どうも、ちゃいよーです。

僕は新卒でフリーランスになりました。一度も正社員を経験することなく、現在もフリーランス(4年目)を続けています。


僕自身、胸をはっていえます。「新卒フリーランス」を選んでよかった。

自由でやりがいがあって、稼げる!新卒フリーランスになった当初、周りにおすすめしまくっていました。

でも、当時の僕は間違っていました。

新卒フリーランスという選択がたまたま自分に合っていただけで、他の人にも当てはまるとは限りません。なんとなくのイメージだけで最初のキャリアを選ぶのは、あまりにもリスキー。

自分の場合、たまたま合っていました。ただ、新卒フリーランスが適切な選択なのかは性格・スキル・環境によって大きく異なります。

僕の実体験を交えながら、新卒フリーランスのメリット・デメリットについて紹介します。

もくじ

新卒フリーランスのメリット・デメリットを知る、その前に…

前提として、フリーランスは雇用形態に過ぎません。基本的に「会社員・フリーランス」の二択で考えるのはナンセンスです。

会社員として働きながら副業フリーランス活動をする選択肢もありますし、専業フリーランスといえども仕事内容は業界や職種によって大きく異なります。

僕の場合、「Webライター」として新卒フリーランスになりました。いきなりWebライターになったのではなく、学生時代に経験した上での決断です。

こうした前提条件を踏ませた上で、僕が思う新卒フリーランスのメリット・デメリットを解説しますね。

新卒フリーランスのメリット

新卒フリーランスのメリットは以下の通りです。

  1. 仕事を選べる
  2. 稼げる
  3. 時代の先駆けになれる
  4. 時間・場所に縛られない

メリット:仕事を選べる

就職は運ゲです。

特に新卒社員の場合、仕事を選べません。会社員1年目は入社後の研修から始まり、基本的な業務を学ぶ期間に費やすでしょう。

基礎を覚えた後、それぞれの配属先に送られます。しかも配属先は、希望通りにいかない場合も。なんの実績もないのだから当然でしょう。

一方新卒フリーランスの場合、仕事を選べます。僕の場合、好き・興味のある案件を中心に営業をかけ、仕事を受けていました。

メリット:稼げる

フリーランスの収入には上限がありません。上手くいけば、新卒会社員よりも稼ぐことができます。

僕自身、新卒フリーランスにして会社員の同額くらいの月収を週の2、3日の労働で稼いだ月もありました。

フリーランスは働いた分だけ稼げます。僕の場合は多趣味かつゆるく働きたい人間なので週2〜3労働が限界ですが、働きたい人は休み返上で働いて1年目からガッツリ稼ぐことも可能。

いまの時代、稼ぎ方はググればいくらでも見つかります。新卒1年目からガッツリ稼ぎたい人は新卒フリーランスを検討しましょう。

メリット:時代の先駆けになる

新卒フリーランスは時代の先駆的な存在です。

いまや企業に所属する必然性はありません。仕事の流動性の向上、フリーランス支援ツールや環境の改善、働き方の多様化などに伴い、フリーランスは増加しています。

ランサーズが発表した『親・フリーランス実態調査2021-2022年版』によると、2021年10月時点でのフリーランス人口は1,577万人、調査を開始した2015年から68.3%(640万人)増加しています。

日本国内に限った話ではなく、いま世界でフリーランス化が加速中。「どっちみちフリーランスになるんだったら最初からフリーランスになった方が良くない?」僕個人の意見ではなく、世界がそういっているんです。

特に新卒フリーランスは数少なく「レアキャラ」として重宝されます。

時間・場所に縛られない

WebライターのようなWeb系フリーランスに限りますが、時間・場所に縛られずに働けます。僕の場合、その日の気分に合わせてカフェや公園、ハンモック上で仕事しています。

世界を巡りながら仕事だってできちゃいます。ある時はバンコクのカフェで、またある時はクアラルンプールのコワーキングスペースで、またある時はニューヨークの図書館で仕事をしました。

働く時間も自由。僕は早起きが苦手なので、午後から働くことが多いです。自分の好きな場所・タイミングで働けちゃいます。新卒フリーランス(Web系に限る)の特権!

新卒フリーランスのデメリット

新卒フリーランスのデメリットは以下の通りです。

  1. 営業が必要
  2. ナメられる
  3. 仲間が少ない

デメリット:営業が必要

フリーランスは誰しも、実績がゼロからスタートします。自分の事業・サービスを営業する必要があります。会社員の場合、分業化されており、自分の与えられた業務に専念できるでしょう。

一方フリーランスの場合、自ら営業しなければなりません。どれだけスキルがあろうとも、営業力がなければ、売上は発生しません。

営業力はフリーランスにおいて最も重要なスキルです。逆にスキルがそこそこでも、営業力さえあれば、売上を確保できます。

ちゃいよー自身、当初は営業かけまくりました。実績がない分、量でカバーするしかありません。とはいえ、スマホ一台あればどこからでも営業ができる時代。

スキマ時間に営業し、それほど苦労しませんでした。

デメリット:ナメられる

新卒フリーランスはなめられがち。

Webライティング業界の場合、発注側が受注側をナメているケースが少なくありません。メッセージでタメ口を頻発してくる発注者や明らかに不当な契約をほのめかす業者もちらほら。

中でも新卒フリーランスという立場は社会的にナメられます。

実際、フリーランス1年目の夏、とあるクライアントから2ヶ月ほど十万弱の報酬を滞納されました。僕の実力不足もありますが…。なめられる

デメリット:仲間が少ない

フリーランスが増えているとはいえ、会社員が多数派の社会。特に新卒フリーランスは仲間が少ないものです。

仲間が少ない分、孤独感もあります。会社員の友人たちから上司のグチや同僚とウェーイしている話を聞くと、一抹の寂しさを感じた夜も。

ちゃいよーの場合、カフェやコワーキングスペースで作業している方々を「同僚」だと思いこむことで、孤独感を解消していました。笑

新卒フリーランスに向いている人

新卒フリーランスには向き不向きがあります。以下の項目に当てはまる人は新卒フリーランスを検討してみては。

  1. 明確なやりたいことがある
  2. すでに実績がある
  3. 頼れる環境がある
  4. 時間・場所に縛られるのが苦手
  5. 独学が得意
  6. プライベート重視
  7. 楽観的

明確なやりたいことがある

あなたにはやりたいことがありますか?

明確なやりたいことがある人はいつかやっちゃいます。だったら会社に縛られず、フリーランスとしてやりたいことを実現した方が早い。

例えば、自分の場合「世界中を旅したい」と思っていました。大学卒業して半年後には海外生活をスタートし、タイ・マレーシア・インドネシア・ミャンマー・ニューヨークを訪れています。

インドネシア・ジャカルタ郊外滞在中、パンデミックにより緊急帰国し、しばらく国内に留まることに。

「あの時いってよかった」と心から思います。新卒で会社員だったら行けなかったはずです。

明確なやりたいことがある人は会社に所属する時間はありません。いますぐ自分のやりたいことに向かって動きましょう。

すでに実績がある

すでに実績がある人は新卒フリーランスになれます。後は実績をいかに伸ばせるか、それだけです。

むしろ、完全未経験・実績ゼロでフリーランスになるのは無謀。生き急ぐ必要はありません。会社員として実績を積み上げてから独立を検討しましょう。

日本企業の新卒一括採用は「実績がない学生を雇って育ててくれる」ラッキーな制度です。新入社員はお金をもらいながら学べます。

実績がないなら、会社員で学びながら独立する機会を狙うべし!

頼れる環境がある

お金が底を尽きた時、頼れる環境がありますか?家族やパートナー、友人、地域住民などに頼れる環境があると「ダメでもいいや」という楽な気持ちで新卒フリーランスになれます。

人生は長期戦です。

新卒なのはたった1年間。ですが、労働期間は数十年に及ぶでしょう。1年目から追い込むよりも、自分に合った働き方を見つけることに集中した方が良いかと。

僕の場合、おばあちゃんの家に2ヶ月住んだり、実家で親のスネをかじりながら、自分のペースで働けました。

頼れる環境があるからこそ、新たな仕事に挑戦できたり、自分のやりたいことに集中できます。

時間・場所に縛られるのが苦手

時間や場所に縛られなくない人はフリーランス向きです。むしろ、会社員になると精神衛生上良くありません。

苦手なものはいつまでも苦手。本人の努力で変えられない部分があるでしょう。僕自身、早起きが苦手だし、同じ場所でじっとしているのも苦手です。

僕のような苦手意識のある人は新卒でフリーランスになるしかありません。

独学が得意

フリーランスは全てが独学です。特に新卒フリーランスに仕事のイロハを教えてくれる上司はいないため、自ら学ばなければなりません。

主体的に学び、成長できる人はフリーランスに向いています。独学の成功体験はありますか?

独学ができることは1つの才能であり、フリーランスにおいて重要なスキルです。

プライベート重視

プライベートを重視したい人は新卒フリーランス向きです。家族やパートナーとの時間、旅行や映画鑑賞などの趣味、仕事よりもプライベートの時間を優先したい人もいるでしょう。

新卒フリーランスだと、会社員よりも融通が効くため、プライベートを充実させることができます。僕自身、新卒ながら平日の昼間から焚き火したり、公園でキャッチボールしたりしていました。笑

働き方は生き方。何に重きを置くかによって、フリーランスの向き不向きが変わってきます。

楽観的

「なんとかなるでしょ」と楽観的な人は新卒フリーランスに向いています。これは僕の体感ですが、フリーランスで活躍している人は楽観的な人が多いかと。

そもそも、あれこれネガティブに考える人はフリーランスを選ばない気がします。「新卒フリーランスは甘い」「どうせ失敗する」なんて言われがちですが、時には勢いも大事。

ポジティブな人って周りを元気にするし、人や情報が集まってきて、仕事にもつながります。

経験・スキルも大事ですが、ノリも大切!

新卒フリーランスの末路

新卒フリーランスの末路…。

僕はニートになりました。パンデミックに伴い緊急帰国し、気付けば実家でゴロゴロする毎日。

コロナ禍の数年間は家族と友人との関わりしかなく、第三者との関わり方がわからなくなり、レストランスタッフに人見知りする始末でした。

脱ニートを図るべく、リゾート地での長期住み込みバイト「リゾートバイト」を始めました。そこにはドラマがありました。また別のお話…。笑

なんやかんやで現在はフリーランスに復帰しています。

周りを見渡しても、新卒フリーランスの末路としてそのままフリーランスを継続しているケースがほとんど。

多少の浮き沈みはあるものの「完全に食えなくなる」リスクは少ないんじゃないかな。

まずは副業から

まずは副業からで良いと思います。なんとなく会社員は通用しますが、なんとなくフリーランスは通用しません。

迷いがあるくらいなら会社員の方が良き。フリーランスは迷いがあると稼げず、詰みます。会社員はなんとなくできるはず。毎月の安定した給料が支払われ、基本的にはクビにもなりません。

適度にサボりながら副業することをおすすめします。副業で稼げる目処がたってから、フリーランスになりましょう。

新卒フリーランスは甘い?おすすめだけど、一部に限る

新卒フリーランスは時間や場所に縛られず、自分に合った働き方ができます。自分で時間・場所・仕事を選べるのがポイント。

僕は新卒フリーランスを選んだおかげで家族や友人との時間を充実させ、海外を旅しながら仕事ができまた。

新卒フリーランス、おすすめです。

ただし、すでに実績があり、何事も自分で解決できるのが得意・好きな人に限る。

あなたのやりたいことは何でしょう。得意なことや苦手なもの、どんな瞬間を大事にしたいですか?

自分の価値観と向き合い、新卒フリーランスという選択肢を検討してみては!

ABOUT US
ちゃいよー
フリーランスWebライター・ブロガー。某国際系大学卒業後、某ITベンチャ企業の内定を辞退し、そのままフリーに。主にライター業を営みながら、国内外を転々としている。旅・読書・映画な日常。ほぼニート